アロハ、えりこです。アメリカ人の夫と日本で国際結婚後、夫の転勤で日本からハワイへ来てはや17年。ハワイで出産した子どもたちもあっという間に成長して、今年8月から中学生と高校生に! そして私も、子どもたちに負けじと5年前ほど前から大学に通いはじめました。来年卒業を目指して、子育てとライター業の合間に学業に励む苦学生、「カレッジ・マム(母さん)」ことえりこの奮闘記をお楽しみください。
えりこのカレッジ・マム奮闘記・イン・ハワイ 第4回 学業に定年なし! 家族の支えあってこそのカレッジ・ライフ(後編)
■ハワイでの私の学生生活と家族の反応 だが、私が学校へ行くのを始めた一番のきっかけは別にある。長男がまだベビーだった当時、子育てをしながらがんばって大学に通っている知り合いのママさんに出会った。それまでは、自分が結婚して子どもを持ってから学校へ行って学ぶことが出来るなんて想像もしていなかったから、新鮮なショックを受けた。彼女の話を聞くたびにだんだんと「私にもできるかな?」と考えるようになった。私は、人間が他人を見て「自分もああいう風になりたい」と感じる気持ちはすごく大事だと思う。行動の原動力 「学ぶ」という面では、日本に比べると、アメリカは何十倍も寛大だ。年齢や能力を問わず誰もにチャンスを与えてくれる国だな、とつくづく思う。現に、アメリカでは、私みたいな日本生まれ育ちの「アラフォー」でも、大学でこうやって学べるのだからほんとうにありがたい。日本ではあり得ないことだ。ライターの仕事で日本の方たちに取材している際に、私の大学の話題になるとよく、「えっ?」と驚いた顔をされる。そういうとき私はいつも、「アメリカでは、いくつになっても大学で学べるんですよ」と説明してあげる。
でも、こうやって私が何年も学んでいられるのも、理解あるハズバンドや子どもたちが協力してくれるからこそだ。夫のジョンは私が大学に通っているのがむしろ自慢みたいで、私のことを人に紹介するときにはいつも、「マイ・ワイフ・イズ・カレッジガール(僕の奥さんは女子大生だよ)」と嬉しそうに話す。子どもたちも私が忙しくて不満なことも多いと思うが、彼らなりに理解してくれている。実際、最近は、子どもたちと一緒にビーチやキャンプへ行く時間もほとんどなくなってしまった。貧乏学生の生活が長じて、もう4年ほど日本へも子どもたちを連れて帰ってあげていない。 以前、「ママ、学校辞めて働いたほうが良いかな?」と息子たちに聞いたことがある。「だめだよ、ちゃんと卒業したほうが良いよ。もう少しで終わるんだろ」というスカイの言葉に励まされた。ハンターは、「ママってだいたい何年大学へ通っているの?」といつものごとく辛口(笑)。でも彼なりに真剣に考えてくれている。家族のみんな私が無事に卒業するのを私と同じくらいの気持ちで待ってくれている。 我が家も家族で共に成長しているのかな? 次回につづく… (2009年10月更新) |
ハワイ在住カレッジ・マム、えりこのプロフィール |
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オアフ島西部カポレイに夫、2人のティーンの息子、愛犬モモと暮らす。シネマ・オタクな本人とは逆に、夫ジョンはダイバーでアウトドア大好きな海の男。長男スカイは音楽をこよなく愛するギター小僧。また、弟のハンターはビデオ・ゲーム大好きなサッカー少年である。現在ライター業の傍ら、カウンセラーになる日を夢見て、ハワイ大学ウエスト・オアフ校で心理学の学士号を取得中。卒業予定は2010年秋。
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