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第1回 霊力が宿る岩「カフナ・ストーン」●ハワイの不思議な伝承や伝説の地
常夏のハワイには、なぜかこんなちょっとミステリアスな話が、あちこちに残されています。実は私、子供の頃から、その手の不可思議な話が大好きでした。小学生だった頃から、「インドの輪廻転生(りんねてんしょう=生まれ変わり)の話」だの、「ルルドの泉の奇跡」(*注)だの、その手の本ばかり読んでいたんですね。これも、やはり秋分の日、つまり彼岸の中日生まれという、生まれの因縁のせいなのでしょうか? あの世とこの世の中間の日に生まれたので、こういう話が好きなのかもしれません。 そんな訳で、このシリーズでは、毎回ハワイに伝わる不可思議なお話や伝説のスポットなどを、あまりキワモノ的に走ることなく、できるだけカルチャーの残り香も高くお届けしたいと思います。どうぞ、お楽しみに! ●別名はヒーリング・ストーン さて、初回ということで前書きが長くなりましたが、いよいよ本題へ。今回は身近なワイキキにある不思議スポット、「カフナ・ストーン」をご紹介しましょう。
このカフナ・ストーンには、このように神聖な歴史が残されているものなのですが、一見何の変哲もない普通の岩のため、以前は結構粗末な扱いを受けていました。元々、柵なども何もなく、ヤシの木の間にゴロンと転がっている状態でした。時には、観光客がビーチタオルをかけたり、ひどい時には足をかけて日焼け止めを塗りたくっていたりしたのです。さすがに、心を痛めた人たちが懸念を抱いていたのでしょうか。1997年4月、ホノルル市は岩の回りに立派な柵をつけ、今ではすっかり聖地らしい装いとなったのは嬉しい限りです。 ちなみに、私の友人であるジュディも実はカフナ・ストーンの信奉者なのです。ジュディはカナダ出身で、ジュリアード音楽院卒のピアノ教師。大変なブロンド美人です。そんな彼女はどうしてもハワイに移住したくて、毎年夏はハワイで過ごしていました。が、十数年前のある時のことでした。「カナダに帰るのはイヤだ、このまま不法滞在してしまおうか」と悩みに悩んだというのです。ハワイ文化に関心の高いジュディは、この岩の伝説を耳にし、時折お供え物などしていたそうです。その日もカフナ・ストーンにジンジャーの花のレイをかけて悩みを打ち明けると、岩から「カナダに帰れ」と言う声が聞こえたというのです。
カフナ・ストーンには、癒しの力だけでなく、様々な霊力がこもっているのかもしれませんね。皆さんもどうぞ、今度ハワイを訪れる時には、ぜひカフナ・ストーンに立ち寄ってみてください。もしかすれば、あなたに何か素晴らしい出来事が起こるかもしれませんよ。 (注)「ルルドの泉の奇跡」 1858年、フランス南西部にあるピレーネ山脈の小さな村「ルルド」に、突然泉が湧き出しました。その泉にある老婆があまりの腕の痛みに耐えかねて腕を浸けたら、不思議なことに痛みが消えたということから「奇跡」といわれるようになりました。その後、ルルドを訪れる難病に悩む人々は年間500万人を数え、長蛇の列は途絶えることがなかったそうです。この世界的にも有名なお話ですが、今では血行をよくすることで筋肉の疲れや痛みを緩和させるなど、神秘的な薬理作用を持つゲルマニウムの力によるものだ、と科学的に実証されています。 |