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第09回 ビショップ博物館

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2007年12月09日

第9回 ビショップ博物館

●ポリネシアの遺物200万点を保管


ポリネシア研究の殿堂。コレクションの数は200万点以上

「ビショップ博物館」といえば、ハワイが誇るポリネシア文化の殿堂です。最近、特にハワイアン・カルチャー人気が高まっており、年間約50万人が訪れるほどの人気スポットなので、カルチャー好きの方なら一度は足を運んだことがあるのではないでしょうか?この博物館は1889年、カメハメハ大王最後の直系子孫であるバーニス・パウアヒ王女の追悼記念として、その夫チャールズ・ビショップ氏により創設されました。ハワイを中心とするポリネシア全域の歴史的遺物や工芸品200万点を所蔵すると同時に、ポリネシア文化の調査・研究機関としても世界的に知られた博物館なのです。このように、あくまでも「文化的施設」である博物館ですが、数世紀あるいは1000年以上もの昔の遺物が保管されている施設だけに、ミステリアスな話が多数囁かれているのも、当然といえば当然? ですね。そこで、今回は、この博物館の不可思議な展示物や逸話について、ご紹介しましょう!


イースター島モアイ像(複製)。3月に「目」が入れられたが、適当な種類の石と珊瑚が見つかり次第、正式に入れ替える予定

●カメハメハ大王が崇拝した戦いの神、クー・カイリモク像
博物館は幾つかの建物に分かれていますが、メインとなるのがポリネシアンホールとハワイアンホールです。100年以上も前に造られたこの建物の外壁は、溶岩で仕上げられているのだそうです。また、照明を落とした内部には、稀少な工芸品に混じって神像(一般にティキとして知られていますが、ハワイ語ではキイと呼ばれます)も展示され、一見して重厚&神秘的な雰囲気に溢れています。ハワイアンホールの展示物の中でも見逃せないのが、カメハメハ大王が所有していたという戦いの神、クー・カイリモク(Kukailimoku)像。この像は赤と黄色の小鳥の羽で作られていますが、目の部分には真珠貝が使われ、口元には94本の犬の牙がはめられています。かのカメハメハが崇拝していたという事実に加え、その何とも恐ろしげな様子が大変印象的で、思わず目を惹かれてしまうほどの神像です。


ハワイアンホールと並び、不思議な噂があるビショップホール

もう1つ、カネイコカハ(Kaneikokaha)と呼ばれる、高さ1.5メートルほどの神像も忘れずチェックしたいもの。何となく人型をした石像で頭部に顔らしき部分も彫られ、造形的にはさほど特徴がないのです。が、大変古いものとされ、発見の経緯がまたユニークなのです。この石像は19世紀末に、ハワイ島コハラ地区で発掘。ワヒネヌイというひとりの老人がある夜、「神からお告げを受けた」と宣言し、子供達に場所を示して地面を掘ったところ出土したのが、この像なのだそうです。老人は子供達に石像の名前を「カネイコカハ」と告げ、「私は3日後に死ぬ」と断言しましたが、その言葉通り、本当に3日後に死んでしまったそうです(これら石像発見の経緯も、全て博物館の記録に残されています)。この石像はハワイアンホール1階のステージ右横、太鼓や法螺貝が展示されたガラスケースとコアやココナッツのボウルの飾られたケースの中間に設置されています。顔の部分にはうっすらと目、口の部分があるので、やはり何となく不気味な印象を受けるのでしょうか。子供達は「怖い」と言って、この石像に決して近寄ろうとしません。


鮫またはウナギをかたどっているとされる、魚の神の石像

●深夜に出現した法螺貝
実はミステリアスな展示物以外にも、ハワイアンホールについては不思議な話が囁かれています。たとえば… ホールは吹き抜けの3階建て。天井からは巨大なマッコウクジラの標本が吊り下がっていますが、その周辺、天井の少し下の四方の壁にはグルリと計18体の小さな木彫りの神像が飾られています。カライパホア(Kalaipahoa)と呼ばれる神像で、これらは展示物というより、ハワイアンホールの守護神なのだそうです。このカライパホアについては、こんな話があります。数年前、ホール中央にあるステージでパフォーマンスを行った、あるミュージシャンの体験談です。ある日、彼がステージで演奏中、ふとカライパホアを見上げたところ、像が「右から左に向きを変えた」というのです。木彫りの像がユラユラ揺れるような風が天井近くに吹き込むこともありえず、そもそもカライパホアは壁にしっかりと固定されています。それを見て、彼は「すっかり動転してしまった」ということでした。


以前はハワイ島コハラのヘイアウ前に置かれていた、鮫の神の石像

また、これは、ある博物館スタッフが教えてくれた話です。一人のガードマンが夜、ハワイアンホールを見回りしていた時のこと。誰もいない深夜、なぜか床にポツンと、大きな法螺貝が置かれていました。「誰がこんなところに置いていったんだろう」と思いつつ、ガードマンは法螺貝を片付けたそうです。そして、他のホールを見回り、数時間後、ハワイアンホールに戻ってくると… 全く同じ場所に、「また、別の法螺貝が置かれていた」というのです! いったい、誰が何のため、そこに法螺貝を置いたのでしょうか。もちろん誰も知る由はありませんが、ハワイでは「あの世から突然出現したものは、霊界からの贈り物である」という説があります。そんなことから、その法螺貝は先史時代の遺物を大切に管理している博物館への感謝の印だったのでは… と考えるのは、荒唐無稽というものでしょうか?


伝説の小人族メネフネが造ったという用水路の一部だった石のブロック

●「私はただここを管理している者です」
もう一人、最近話を伺ったガードマンも、こんな話を打ち明けてくれました。「夜、館内の見回りをしていると、フッと何かの存在を感じる時がある。誰かの冷たい手に触られているような気がしたりね」とガードマン氏。それは、ハワイアンホールや、先史時代の人骨を保管するビショップホールの見回りをしている時に、よく起こるのだそうです。「背後で足音がするけど、振り返ってみると誰もいない」ということもあったとか。「怖くはないですか」と聞くと、「怖いなんてことは全くないよ。誰かに触られたような気がした時は、「私はただ、ここの管理をしている者です」と、つぶやくことにしているんだ。そうするとすぐ、気配が消えてしまうからね」とガードマン氏。

ガードマン氏は、さらにこんなことも言っていました。「とにかくココは、神聖な場所なんだよ。ホールの中だけじゃない。庭にだって、いろいろ古いものがあるんだ」。そう言って彼は庭を案内してくれ、マナ(霊力)のこもるという魚の形をした岩や、ハワイ島のヘイアウ(神殿)前に置かれていたという鮫の神の石像、伝説の小人族メネフネが先史時代に造ったという用水路メネフネ・ディッチ(カウアイ島)の一部である四角い岩など、たくさんの不可思議な岩を見せてくれました。これらの岩の一部には名札と簡単な説明書きがつけられていますが、そうでない岩も「ただの岩ではない」というのが、ガードマン氏の説明でした。

数年前から年間パスを購入しているので、ビショップ博物館をしょっちゅう訪れている私ですが、こうして庭のあちこちにミステリアスな遺物が置かれていることは、これまで全く知りませんでした。今回、それらを一つひとつ確認し、「博物館の敷地内は、古い、聖なる遺物で溢れている」というガードマン氏の言葉を実感しながら、ますます博物館の奥深さに圧倒された思いがしています。

そんな訳で、皆さんもビショップ博物館を訪れた時には、ホール内はもとより庭の方も、ゆっくり散策していただきたいと思います。各展示物の素晴らしさはもちろん、敷地全体に漂う神秘性やマナ(霊気、霊力)にも思いを馳せてくださいね。

ビショップ博物館
場所:1525 Bernice St. Honolulu,HI 96817(ワイキキからは2番バスで約30分)
電話:847-3511
営業時間:9:00-17:00(無休)
入場料:$14.95(4才~12才、65才以上は$11.95。4才未満は無料)
ホームページ:www.bishopmuseum.jp

■アクティビティ情報 / ビショップ・ミュージアム

(森出じゅん)

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