第2回 デビュー
いよいよレイ・メイキング・デビューの日。場所はワイキキのロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンター(以下RHSC)3階のA館とB館の間の渡り廊下みたいなオーキッドコート。クラスは月曜日の午前11時から12時です。遅刻しそうになって車を飛ばし、11時ちょうどに着くと会場にはレッスンの気配がありません。記名帳に名前とどこの国から来たかを書いてしばし待つこと15分。そのうちにRHSCのお兄さんが、ドスン、ドスンといきなり地べたにカーペットを敷き始めたのです。「何事?」と傍観していると、なんと次々に人が座り始めるではないですか!「これが教室か〜」と疑問を抱きながらもしっかり良い場所を確保しました。
そして先生登場。「アロ〜ハ!遅れてごめんなさい、でもこれがハワイ・タイムよ〜(ハワイの人は時間にルーズ、よくいえば大らか)」とごあいさつ。久しぶりの観光気分が盛り上がります。まわりを見渡すと、日本人は、おばちゃまグループ、若者グループ、個人で来てる人あわせて10人、いかにも米本土からのフルムーン風、ペアのアロハシャツできめてる白人老カップル、ハワイアン風の大きなお姉さん2人組、フランスから来たという女の子一人、結構インターナショナルです。しかもみんな一緒にカーペットの上に座っているのはとても不思議な光景。
花の表側から花筒に針をさして糸に通していきます。 | |||
そしていよいよ、「お花」(基本のプルメリアをカゴ一杯)と、「糸」(ふつうの木綿糸1mくらい)と、「針金の先が曲がっただけみたいな針」(15cmくらい)を渡されます。糸は端でコブを作り、もう片方の端は針にくくりつけます。材料はそれだけ!説明もいたってシンプル。「はい、お花の上から下へ向かって、中央に針をさして、糸の端までひっぱります。」それだけ。なんだか気抜けしたものの、ひたすら花を糸に通す単純作業に没頭するまわりの雰囲気に押されて、わたしも一生懸命「さしては通す」をくりかえしました。できた人から先生に持っていって、糸の端を結んでもらい、首にかけていきます。私も自分の作ったレイを首にかけ、プルメリアの甘い香りに包まれたとたん、さっきまでちょっとバカにしていた気持ちがふっとんで、とってもゴキゲン状態に。人をハッピーにしてしまう、これが「レイ」のパワーかもしれません。クラスが終わったのは12時前。30分ちょっとの短いクラスでしたが、けっこう楽しいし、レイが1個タダでゲットできるし、ショッピングセンターのイベントにしては結構おすすめです。先生は英語で話してますが、あんまり言葉は必要ないと思われます。
帰り際、廊下の端にある看板を発見。水曜日「ハク・レイ・メイキング・レッスン」。「ハク」とは、葉っぱと数種類のお花を編み込むタイプのレイ。よく帽子の飾りになっていたりします。今日のよりきっと少し難しい。是非やりたい。ということで調子に乗った私は水曜日もここに来ようと心に決めたのでした。(Akiko)
●ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターの無料レイ・メイキングレッスン
毎週月曜日11:00〜12:00
3階のA館とB館の間の渡り廊下のようなオーキッドコート
●プルメリア(Plumeria)
キョウチクトウ科。キューバ、メキシコ原産の常緑木で、8mくらいになります。色は、白、クリーム、ピンクなどがあり、とても良い香りがするのでレイにはぴったり。ハワイでは一年中、町のあちこちでみることができます。
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