第19回 カーネーションのレイ
最近、書くことがないなあ・・・と思っているうちに、こんな基本の花を忘れていたことに気が付きました。日本でもおなじみのカーネーションは、ハワイでもスタンダードなレイです。
もともとハワイにあった花ではなく、1800年代半ばにニュー・イングランドの宣教師達によって持ち込まれたものです。ハワイ名は「ポニ・モイ(Poni-Mo`i)」で、これは戴冠式という意味。一説によると、キング・カメハメハが「Coronation(戴冠式)」と、彼の好きだった花「Carnation(カーネーション)」を混同してしまい、この名前になったという話があります。ちょっとおもしろいですよね。
カーネーションだけのレイも素敵ですが、他の花と組み合わせたレイもきれいです。右上の写真はチューブローズとカーネーションのコンビネーション。カーネーション自体はあまり香りのない花なので、チューブローズのような香りの良い花を使えば、色も香りも楽しめるレイになります。
と前置きをしながら、今日はカーネーションだけのレイを作りました。用意したのはピンクの濃淡のカーネーション各20〜25個です。それにいつもの12インチ(約30・)のレイ・ニードル(針)。2・60・の糸(木綿糸かデンタル・フロスでも)を半分のところで折り返して2重にし、糸の端を10・くらい残して固結びにします。針のカギの部分に糸をかけたら作業開始。カーネーションの花はガクの根もとの部分で切って茎を落とします。そして花の下から上に向かって、花の中央を通るようにニードルをさします。色の違う花を交互に4個くらいさしたら、静かに糸の端の結び目までしずかにひっぱります。この時花と花の間はちょっと押し気味に詰めて、ガクがなるべく見えないようにします。こうやってどんどん濃淡のカーネーションを重ねていき、ちょうどいい長さ(1・くらい)になったら、糸の端同士を結び輪にしてできあがりです。
この作り方の他に、カーネーションのガクの部分を4つに裂いて、花を広げる方法があります。こうすると花は平べったい形に広がるため幅の広い華やかなレイになります。ちょっとトライしてみましたが花がうまく開かずちょっと失敗(写真右)。上手にできれば豪華なんだけどなあ・・・・。
レイの保管は、霧吹きで十分水をかけたあと、軽く払い、あれば湿ったペーパータオルに包んで、ビニール袋にいれて冷蔵庫へ。だいたい2〜3日は持ちます。ハワイでは卒業式などによく見かけますが、日本でカーネーションというとなんといっても「母の日」。花束の代わりに、お母さんにカーネーションのレイというのもいいかもしれません。
(by Akiko)
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