第15回 ファイアークラッカ-
ファイアー・クラッカー、日本語だと爆竹と辞書に書いてありますが・・・そんな恐ろしげな名前がついている花のレイをご紹介します。
この花は、ハワイ名「パフパフ」、日本名は「ハナチョウジ」、高さ50〜120・の低木で、ほとんど葉っぱのない茎が弓形に垂れ下がったような形をています。花は赤色で長さ2〜3・の細いチューブのような形で、先端がポコっと開いているかわいい花です。においはほとんどありません。ハワイでは、庭先や、斜面のグラウンド・カバーなどによく使われています。たくさんの赤い花が、飛び散るように咲いている様子は、西洋の人には爆竹に見えるのかもしれませんが、日本的には線香花火のように見えます。うん、その方がピンと来ます。ハワイ名のパフパフっていうのも結構雰囲気でています。
レイを作る時は、たてにどんどん刺していくシングル・レイにしても良いのですが、かわいいのしポピュラーなのは、この花を横向きに円を描くようにさしていくダブル・レイです。花は小さい葉のようなガクがついてますが、それはそのままにして使います。緑がアクセントになるのです。花はシングル・レイで60〜70個、ダブルだと450個くらい必要になります。
まず、12インチ(約30・)のレイ・ニードルに約1mの糸を通し、糸の端は固結びしておきます。そして花の根本から5ミリくらいのところを横向きに4個(3個でもいい)で円を一周するように刺していきます。つまり90度づつ(3個だったら120度)ずらして、一定方向に回しながら刺すのです。一度に20個くらいの花を針に刺したら、しずかに糸の端までひっぱります。あとはこの繰り返しです。糸の端に持って行くときに方向がくずれないようにするのが結構むずかしいです。好きな長さになったら糸の両端を結んで、結び目の上にリボンとか他の花、シダの葉などを飾ります。
一見、どうってことのない庭先の花が、こうしてちょっと手を加えるだけでかわいいレイに早変わり。ハワイの人の知恵ですねえ。いろんな方向に火花を散らす線香花火のようなレイの出来上がりです。色合いも赤と先端の黄色と緑が、うまい具合にマッチするんだな、これが。赤やグリーンのリボンなんかをつけると、クリスマスの時期にも似合いそうです。
このレイの保管は、乾いた状態でビニール袋か、プラスチックのケースに入れて冷蔵庫へ。レイの寿命は大体1〜2日くらいです。(Akiko)
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