第23回 レイ・デー
ハワイでは5月1日は「メイ・デー」ならぬ「レイ・デー」です。ただの語呂合わせみたいですが、1928年から続いているれっきとしたカルチャー・イベントです。
この日は各島でレイにまつわるイベントがたくさん行われますが、その中でも一番大々的なのが毎年ワイキキで行われる「レイ・デー・セレブレーション」。今年はホノルル動物園内で開催されました(年によって場所が変わることがあります)。
今年のレイ・デーは平日の月曜日に当たってしまったため、会社をこっそり抜け出して見にいくことに…。イベントの内容はイベント突撃隊のレポートにまかせるとして、私はレイ・コンテストの展示の中から独断と偏見・私のお気に入りを紹介したいと思います。
まず、独断と偏見の私のお気に入りNo.1は….「ティーの葉のレイ」。うわ〜、写真あんまり良くないですねえ。しかも地味…。でもこれは近くで見ると本当に素敵だったんです。
ティーの木は魔よけになると言われ、人家の庭先によく植えられています。生活に密着したティーの葉のレイはハワイではよくあるレイなのですが、これはちょっと違う。葉っぱが赤い種類のティーを花に見立ててバラのような形に仕立て、通常のグリーンの葉をツイストさせた部分と葉の形を残した部分とを組み合わせてあってなんともシブイ。このほかにかなり大作のティーのレイが何かの賞を獲得していましたが、私の中ではこっちの方が素敵でした。
そして次なるお気に入りはこれ。Hala, kukuna-o-kala, Kikaneaを組み合わせたレイです。外側の黄色いレイはHalaという木の実を切って形をそろえてつなげたもの。外側の黄色い部分はハラという別名タコの木とも呼ばれる木で、実をきれいに切りそろえて使います。内側のKukuna-o-kalaはマングローブの一種。そして真ん中の赤くて丸いKikanea。これはなんとトマトの一種! でも食用ではないようです。テクニック的にはどうってことないんですが、こういうシンプルなものをアイデアで組み合わせたものは私の中では高得点。
後は「ハク・レイ」を帽子の飾りとして使うハット・レイもかわいかったです。最初の写真の鮮やかな赤を取り入れたものもすごくきれいだったのですが、左のちょっと地味な色あいのレイに惹かれました。 Pink bozu(ピンクのボゾバナ=ボウズ花というらしい)をあしらって、Spanish moss, Pa`iniu,ハワイのシダ Palapalaiを使ったレイは、素朴な味わいで麦藁帽子にぴったり。
この他にも赤、青、黄、白など色別のレイがあったりして、素敵なレイがいっぱい。普段花屋さんでは絶対売っていない凝ったレイばかり。でも本当に素敵だったのは、レイを見に来ていた地元のおばさまたちかもしれません。みんな思い思いのレイ(手作りと思われる)を帽子に飾ったり、髪飾りにしたり、もちろん首にかけたり…レイを身につける貫禄みたいなものが感じられる気がしました。やっぱりレイを着こなすにも年季が必要なのかもしれませんね。私もがんばろう! と張り切るそばから会場のお隣のゾウやサルが気になって釘付け…。どうも真剣味に欠けるなあ。
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