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第04回 レイの歴史

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2004年08月21日

第4回 レイの歴史

ショッピング・センターのレッスンで、すっかりレイ・メイキングに気をよくした私。でも2年もハワイに住んでいながら、レイについて何も知らないのが現状です。もう少しレイについて知りたいなあ、と思い、ちょっと勉強しました。まずは歴史から。少し堅いかも・・・。私の勉強ノートなのであしからず。

太平洋のマルケサス諸島などから、ポリネシア人がハワイにたどり着いたのは紀元前500年頃。彼らはハワイに、チャント、ダンス、そしてレイ・メイキングなどの豊かな文化を運んできました。古代ハワイアンの人々は、骨、貝、鳥の羽、髪の毛(ちょっと気持ち悪い)、石などを使ってレイを作り、恵まれた自然の中で、植物の種、フルーツ、花も取り入れるようになりました。

その頃、ハワイアンの間で最も珍重されたのは、「レイ・ニホ・パロア」という、クジラの歯を使ったペンダントのようなもの。このような骨や歯などの永久的に残るレイは、指導者や身分の高い人がつけていたそうです。またレイは宗教的な儀礼にも用いられ、「悪霊を遠ざけ、首にかけることで神に近づくことができる」と信じられていました。

フラ・ダンスとレイにも深い関係があります。ハワイの神話によると、最初にフラを踊ったと言われる女神ヒイアカが、姉である火山の女神ペレに、海岸でレフアの花飾りを捧げました。この時からレイを贈る習慣が始まり、現在に至るまでフラ・ダンスにレイは欠かせない飾りになったといわれてます。

ところが、独自の文化が育っていたハワイに危機が訪れたのは、1778年、キャプテン・クックのハワイ上陸がきっかけでした。西洋の文化と宗教がハワイに持ち込まれたのに比例して、フラが踊られなくなり、レイ・メイキングの習慣も衰退し、昔から伝えられてきたものに対する畏敬の念が失われていったのです。レイに使われた花々も、西洋から運ばれた害虫によって荒らされたりしました。

そんな衰えつつあったハワイ文化を再びよみがえらせたのは、1874年に即位したキング・カメハメハ。彼はハワイ式宴会「ルアウ」を行い、再びフラを推奨し、彼のゲストには色とりどりの花のレイを贈りました。その頃のハワイでは、男性も女性も、日々の服装の一部としてレイを毎日身につけていたそうです≠ニなって、人々の生活にとけ込んでいます。ただ単に「キレイで香りがいい」ぐらいに思っていたレイが、こんなに長く厳しい歴史を経て、今も贈られつづけているんだなあ、と思うと、自分が手にするレイに対しての気持ちも引き締まる気がします。

あ〜、今回は英語の本読んで疲れたので、次回はまたレイ作りに行ってきます!(Akiko)

【私の参考書】
「ザ・ハワイアン・レイ」ロン・ロンク著

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