第12回 「使われているキルト」
やはりハワイアンキルトに限らずに、飾るのもいいですが、実際に使われてないとキルトもかわいそうだと思いませんか?
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紫のパンの木・・・もう3年ほどたつので、ちょっとくたくた。クッションは汚れがとれませんが、よく使っていることがわかるでしょうか? |
ここで実際私の娘が愛用してくれている(と信じている母)ハワイアンキルトをご紹介いたしましょう。前にこのページでもご紹介させていただきましたが、紫色のパンの木と、黄色のプルメリアのベビーキルト、それとマッチングしたクッションです。気を使ってきれいに使ってくれないので、ちょっと汚れていますが、そこがまた実用的なキルトとしてはいいんじゃないかと思います。その代わり、キルトは何回も洗い、とっても柔らかく気持ちよくなっています。コットン元来の味が出ています!
ベビーキルトだけではちょっとわからないという方がいらっしゃるかもしれないので説明しますが、シングルサイズベッドの大きさよりもまた二まわりほど小さいキルトのことをベビーキルトと呼んでいます。
アメリカでは、赤ちゃん用のベッド(ベビーベッドをアメリカではベビークリブと呼ぶ)のサイズに合わせて作られたことからベビーキルトと呼ばれていると思います。ベビーベッドにちょうどよいサイズのキルトなのです。すなわち、あまり小さくなく、大きくなく、初心者が作るにはちょうどよいサイズのキルトなのです。このベビーキルトを作りあげるとホントに自信がつき、のちのちの作品に大きな影響を及ぼすのです。
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黄色のプルメリア・・・これはそこまで汚れてはいませんが、キルトは何かも洗っているので、さわってとても気持ちがいいのです。これこそベビーキルトだと思いますが… |
私のお友達も約3人ほど、クッションを何個か作った後、このベビーキルトに望んでいるのです。。。クッションと比べると8倍くらい大きいですが、前にも作り方の基本を書きましたように、パターンの取り方、パターンの切り方、アップリケの仕方、キルティングの方法は本当にクッションとなんにも変わらないのです。
ただ、大きいだけ。ひとつポイントはパターンを下地に広げた時には、必ず何回もそのパターンが平均して下地につけられているかを確認するくらいです。必ず左右対称ですから、少しの隙間でも右と左が違っていると出来上がった時にかなり悲しくなると思います。そこだけ!!あとはアップリケもたっぷり、キルティングもたっぷりできるので、これほど楽しいことはありません。
ベビーキルトはお部屋のソファーの背もたれにかけて、インテリアとしても、お昼寝の時のちょっとしたお布団にも、赤ちゃんが床ではいはいをするときに床に敷いて使うにも、とにかく目的用途はたくさんあります。ソファーにかけてあるだけでもお部屋が変わります。すっごくハワイアンになります。そういう目的で使うなら、かわいい色よりも、シックな落ち着いた色を選ばれるといいでしょう。ベビーキルトのパターンは私の師であるキャシーの「キルツン・コア」にて購入可能です。またどういうパターンがあるのか興味のある方は私宛にメールをいただければ、お答えいたします。
大昔、大きなシーツを大きな木の下にしいて、何人もの女性たちが集まり、縫い物をしていたときを思い浮かべてしまいます。想像してください。大きな木の葉や枝の陰が、シーツの上に大きくそよぎ、揺れている様子。まさにその陰こそが、このハワイアンキルトを生み出すきっかけとなったことは想像できますよね。(by アン)
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