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ハワイ歩き方事務局
人気連載「アン先生のキルト日記」

第18回 ベビーキルト

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:1999年10月15日

第18回 ベビーキルト


さて、今日はリクエストにお応えするため、ベビーキルトを作るに当たってのこつなぞをお教えしましょう。
前にも書きましたが、ベビーキルトとは、ベビーベッドにちょうどいい大きさのキルトのことをいうのです。また初心者のハワイアンキルトとしては、ちょうどいい大きさのものだと思います。長方形、正方形の物があります。正方形のベビーキルトは一番始めに作ったクッションの大きめのものを思っていただければいいと思います。また長方形はやはりちょっと形も変わってきますので、新しい!感じになるかもしれませんね。

作り始めは1/4または1/8に折った生地にデザインを置いて、切り抜いていくので、まったくクッションと同じなのです。ただ、おおきくパターンを広げた時に、均等になるように慎重に下生地にまち針を打たないといけないのが、まず始めのこつです。

次は均等に打ったまち針をしたまま、日本のしつけ糸で丁寧にしつけをします。このときも後のアップリケの邪魔にならないように切り端からだいたい2センチくらいの所にしつけをするようにしましょう。

全体のしつけが終わったら、もう一度遠くから眺めて、デザインが下地に均等にしつけされているかを再確認してみましょう。もしすこしでもずれていたら、せっかくの素晴らしいキルトが台無しになってしまうので、面倒でも一旦しつけをほどいて、きれいにできるまで、がんばってみましょう。

さてアップリケの始まりです。これはクッションと同じように丁寧に小さい縫い目でしっかりアップリケしましょう。できればほつれることを考えて、折り込みはぎりぎりではなく、たっぷり余裕を見て折り込んでアップリケしましょう。

アップリケが終わるとさあキルティングの開始です。アップリケが終わった生地とキルト芯、下地を3層にしてまずしつけです。これが思ったより、結構難しいのです。下生地と上の生地がきれいに重ならないとずれて下地が足りなくなってしまったりするからです。これも慎重に行ってください。その後はやはり日本のしつけ糸でしっかり中心から外に向けてしつけをしてください。なぜ中心からしつけかと言うと、中心からももごもごしているキルト芯や、生地なども外に向けてそのもごもごを押し出してあげることができるからです。これが次のこつです。

そのしつけが終わると今度は一気にデザインの周りの落としキルトです。ただし、デザインの中のキルトをしながら順序よく落としキルトをする方がより効果的かもしれません。ただ、ベビーキルトくらいの大きさだと一気に落としキルトをしてもあまり問題はないと思います。なぜかというと落としキルトによってデザインの中にしわが寄ってしまうことがたまにあるからです。そうなると修正不能になるので、しわが寄らないように注意しながら、落としキルトをするように心がけてください。

落としキルトが終わるといよいよデザインの中のキルティングになります。これは生地が3枚の上、キルト芯がありますので、一番大変なキルティングになります。指がかなり疲れますので、あまり根を詰めて遣りすぎないようにしてください。必ず指ぬきやシンブルを使用して、がんばってみてください。初心者はキルティングがライン無しではかなり難しいので、チャコペンシルや、消えるマーカーなどを上手に利用して、キルティングラインを書き、その上からキルティングしていくようにしてみてください。もちろんベテランキルターはラインを書かずにキルティングできるので、ホントにびっくりです。

キルティングで常に心がけていただきたいことは、とにかく小さいステッチです。段々飽きてきたり、疲れてきたりすると、ステッチが粗く、大きくなりがちです。試しに見てください。また自分の心理状態があまりよくない日はステッチがバラバラにあちらやこちらを向いていたりします。ステッチは正直なのです。そういうステッチしかできない日はさっぱりキルティングをやめましょう!そうしないと、きれいなキルトはできないのです。これはホント。心に怒りや悲しみがあるときはホントにステッチに表れてしまうのです。気を付けてください。とにかく小さく、揃ったステッチが一番素敵なのです。これは絶えず心において、キルティングを楽しんでください。これもこつ。

デザインのキルティングが終わったら、もうすぐです。デザインの周りをエコーイングというステッチで、要はデザインをわどっていくキルティングの方法です。これは平坦なキルティングですが、これがハワイアンキルトの大きな特徴の一つなので、ステッチを揃え、きれいに仕上げてください。これでベビーキルトの出来上がりです。

ビギナーには3ヶ月もかかってしまう、大がかりなキルトですが、これをひとつ仕上げてしまえば、怖い物はなくなってしまいます。アップリケ、ステッチ、キルティングととにかくたくさんの練習ができてしまうので、ベビーキルトを仕上げたら、より大きいベッド用キルトも作れてしまうのですよ!!!ホントにがんばって作り上げてください。途中で投げ出さないで、ゆっくり仕上げることに意義があるのですから。。。私のお薦めはやはりパンの木のベビーキルトだと思います。
GOOD LUCK!!(by アン)

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