第54回 ヒューストン・キルトフェスティバル
新作のベビーキルト。ウル(パンの木)をモチーフに |
●アメリカン・キルトのお祭り
少し涼しくなってきましたが、みなさんはキルトに精を出しておられますでしょうか? ホノルルも、秋の気配がチラホラと感じられる日々が増えてきました。「常夏の島で秋なんて?」と思われる方も多いでしょうが、これがちょっとした風の気配や、風の匂い、朝晩の涼しさなどで分かってしまうから不思議なんですよ…
さて、今回はヒューストンで毎年行われているアメリカ最大級の「インターナショナル・キルトフェスティバル」についてご紹介いたしましょう。こちらはハワイアン・キルトのお祭りではなく、アメリカン・キルトのお祭りなのです。アメリカン・キルトとは皆さんもよくご存じのように、パッチワーク・キルトがメインです。キルトの展示、350種類以上のキルトの教室、全国の手芸店や生地屋さんが1000店舗以上も集結、キルトの先生方によるフリーレッスン等々… 毎年、全国からたくさんの人たちが集まるこのフェスティバルは、ヒューストンの街ごとキルトフェスティバルに変わってしまうのですから、すごい!
今年の開催期間は、10月31日から11月3日までとなっています。スペシャル・イベントや教室は10月28日からスタートします。アメリカのアンティーク・コットンや、ヨーロッパのアンティーク生地、ユニークなキルト用品、キルトに限らず、お裁縫に持ってこいのアイディア商品、とにかく日本では絶対に見ることのできない素晴らしいお店の数々が並び、実に圧巻です。今年はどこかの雑誌で見たのですが、日本からもツアーを組んでこのキルトフェスティバルに行くツアーもできているほどです。キルターやキルトファンにとっては、たまらないお祭りになっています。
●女性同士の会話に登場するキルト
アメリカ人のキルトに対する思い入れには、とっても深いものがあります。日本で言うとどういうことになるのかなぁ… とにかく、「やれこの生地は、自分のお母さんのどういう洋服からのものだ」とか、「このパターンは、おばあちゃんが生きていた時に作ってくれたものだ」とか… ある程度の年齢になると、キルト熱が出てくるようで… ハワイではそこまでではありませんが、アメリカ本土では女性同士の会話に良く登場します。家族を大切にするという愛から生まれてくるのかもしれませんね。アンティーレイとシェラトン・ワイキキのロビーに座ってハワイアンキルトのデモンストレーションをしていると、必ずアメリカ本土からのお客様が通りかかり、興味深そうにいろいろ質問されます。必ずそのとき、「自分はパッチワークをやっているけれど、どこが違うのかしら?」と、詳しく質問されます。とっても嬉しいことですよね。
ところで、私のベビー・キルトはまた新作が登場しました。この前のベビー・キルトも良かったのですが、私の大好きなミントとクリーム色を使って、また違ったウル(パンの木)をモチーフにして作ってみました。この色は、なぜか心が和みますね。みなさんも、ご自分の家族のために、この秋はキルトを制作してみませんか? きっと、ほんのりと暖かいキルトに仕上がるはずです。
「ヒューストン・インターナショナル・キルトフェスティバル」の詳しいご案内は、以下のHP(英語)をご参考に。
www.quilts.com/fqf/FQFMainframe.htm
www.quilts.com/fqf/FQFframe1.htm
(by アン)
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