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第11回 ティーリーフスカート

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2001年01月15日

第11回 ティーリーフスカート


突然ですが、ティーリーフスカートの作り方をご紹介します。ライ(ハワイ語でティーという木の葉)スカートと呼ぶ人もいます。フラダンスと言えば定番の、そう、観光客いわく緑色の「腰みの」です。コダックフラショーなどで見る機会もあると思いますが、本物の葉を使う手作りなのです。熟練者は1時間で作れるそうですが、私は今でも数時間を要します。最初の頃は丸一日がかりで、大量の葉を目の前にしていつも気が遠くなる思いでした。

1、ティーの葉を用意します。花屋さんで注文したり、マーケットで購入します。ティーリーフはスカートやレイだけでなく、ラウラウなどの食べ物にも使われるため、ハワイアンフードの問屋さんなどでも扱っています。枚数は、ウェストのサイズによるので個人差がありますが、28インチで120枚が目安でしょう。1束10枚だったり15枚だったりするので、注文の際に確認しましょう。

2、ティーリーフの下準備をします。1番手間がかかるところです。第1に、葉の裏側に刃物(小型ナイフ、包丁、はさみ、スクレーパーなど)で傷をつけ、芯を抜きます。机の角などを利用して葉を下に下げるように引くのがこつです。この方法だと大幅に時間が短縮でき、20分あれば150枚の葉の芯を抜くことが可能になります。第2に、1枚ずつ、茎の部分を薄く削ります。紐に巻きつけやすいようにするためですので、レイポオ(葉冠)のように薄く削ぎ過ぎて弱くならないように気をつけます。

3、スカートを編みます。必要なものは、太めのロープ、緑色のひも、そして、洗濯挟みです。頑丈な場所にロープを張り、ウェストのサイズに洗濯挟みで印をつけます。葉と同じ緑色の紐の端を余分に取って、ロープに巻いたティーリーフを1枚ずつ結んでいきます。こつは、巻いた茎を洗濯挟みでおさえてから結ぶことと直角に紐を結ぶことです。洗濯挟みを使う理由は2つ。1つには、両側から挟み込むことにより、裏側の茎を挟み損なうことがないためで、2つ目には、同じ大きさの洗濯挟みがメジャーの役割をするので端からの長さを均等に保てる利点が挙げられます。また、紐を直角に結ぶと葉の向きが一定になり、でき上がりがきれいです。

4、スカートを仕上げます。カヒコはそのままの長さで使うため、葉の大きさが均等で先端まできれいな葉を揃える必要があります。その点、アウアナは先を切りそろえるのであまり葉の先端まで注意を払う必要がありません。ただし、葉のサイズと身長にもよります。1番よい方法は、本人が着て誰か他の人に切ってもらうことです(写真6参照)。どうしても1人でしなくてはいけないときは、少しだけ切って、地面に平らに置き、直線に切っていきます。このとき注意しなくてはいけないのは、腰に当たる部分から切り始めることです。腰が出ている分、葉の長さが短くなるからです。

5、スカートを保存します。葉の長さを揃えたら、スカートを平らな場所に置き、茎の部分を踏んで平らにしておくと腰に巻きつけやすくなります。葉を揃えて、全体にまんべんなく水吹きをかけます。パレオできっちり巻いて、さらにビニール袋で巻いたものを冷蔵庫で保管します。温度を保てば約1ヵ月は保存できます。

初めて着た時は重くてめまいがしました。それでも、踊っている最中に紐がほどけたり葉が抜けたりしないよう、ロープをお腹の肉に食い込ませて結びます。踊りながら回転するときはバランスを保つのに必死で、未熟者の私の笑顔は一瞬ひきつるのでした。(by Shoko)

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