ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

ハワイ歩き方事務局
人気連載「フラ講義」

第54回 イムスタイル・カルアピッグ

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2003年10月15日

イムスタイル・カルアピッグ

●こんなにおいしいとは!?


ちょっぴり本格的なイムスタイル・カルアピッグに挑戦

イム(ハワイ語で土中につくられた釜戸のこと)を使って作る本格的な「カルアピッグ」を賞味する機会がありました。ハワイに住んで10年目で、初めての経験でした。以前は、ルアウ(ハワイアン・パーティ)には欠かせないご馳走でしたが、昨今は手間と時間と費用がかかるので、ルアウを銘打っている観光地でも、実は事前に作ったものをプレートに入れて出すようになっています。身近に家庭のオーブンを使って作るレシピが紹介されるようになってきましたし、ハワイアンフードの店でも伝統的な作り方ではなく、機械で大量生産されるのが一般的になっています。本来、土に穴を掘って豚を蒸し焼きするものですが、今回はワヒアワの住宅のガレージに特別に作られた石の釜に入れて、バナナの葉で包んだ後、木の蓋(ふた)を被せて蒸し焼きにしました。


イムの所要時間は最低12時間。空腹を紛らわてひたすら待つ

午後9時に料理を始めて、最低12時間は必要。翌日の午前9時頃に取り出して、豚肉を割いて食べやすいようにします。普段、レストランやプレートランチなどで見るものは1種類ですが、今回テーブルに用意されたカルアピッグは、ターキーやチキンを丸焼きにした時のように、ダークミートとホワイトミートに分けられていました。「おいしい」。実は私、ラウラウやオピヒやスクイッドルアウは好物なのですが、カルアピッグとポイは苦手でした。専門店で作られたものでも、豚特有のにおいが強烈で食べずにいました。ですから、今回のパーティはカルアピッグがメインと聞いて、直前にチップスとディップを食べて、腹八分にして出掛けたくらい、期待はしていなかったのです。「失敗」。こんなにおいしいなら、「空きっ腹にして行けば良かった」と、後悔した次第です。

●クリスマス・コンサート


常夏のハワイでも、この時期は至るところに雪化粧のツリーが

恒例のクリスマス・コンサートにも行ってきました。毎年、クリスマス前の土曜日の夜に、カワイアハオ教会で開かれます。カワイアハオ教会は伝統的なハワイの教会の一つで、162年前にカラカウア王三世の命で5000人の職人の手によって建立されました。1842年7月21日に完成した当初は、ハワイ王朝を代表する教会の地位を得ましたが、現在ではハワイ州を代表する教会として知られています。教会は、大きなサンタクロースやミセスサンタの人形とクリスマスツリーが飾られたホノルル・ハレ(市庁舎)の通り向かいに位置していますので、カメハメハ大王像を見物にきた観光客も多く訪れます。

コンサートに参加したのは今回で数度目ですが、今年の内容は特に良かったのでご紹介します。8年前に初めて訪れた時は、随分と宗教ムードいっぱいのコンサートでした。が、ボランティアの人たちが無料で提供しているため、一時期存続が危ぶまれたこともありました。今年のテーマは戦争中という時節柄か、PEACE(平和)でした。以前は教会専属のコーラスだけでしたが、いつからか外部からゲストを招いたり、地元の学生たちのコーラスと協力するようになり、ハワイアン・ミュージックやフラ、ハンドベル、ゴスペルなどを、従来のコーラスやパイプオルガンに織りまぜた多彩な内容になりました。今回ゲストに招かれた歌手は、ゴスペル調の歌い方ができる人で、迫力のある声を披露。カワイアハオ教会専属のコーラスグループは伝統的で、長い歴史の間には著名人も所属し、歌やオルガンを担当しました。

少しご紹介すると、ロイヤル・ハワイアンバンドの指揮者(ヘンリー・バーガー)や、カメハメハ学校の創立者(プリンセス、バーニス・パウアヒ)、ハワイ王朝最後の王女、(リリウオカラニ王女)、英語の曲を多数ハワイ語に翻訳した作曲家(デビッド・カラマ)やハワイ州議員(ダニエル・アカカ)などがいます。所属者の中にはプロの音楽家もいて、年齢は6才から90才までと様々です。毎週日曜日のサービスで練習の成果を披露するほか、1年に4回大きなコンサートに参加するそうです。

演奏中、開け放した窓の外から、シティライツを見にきたトロリーバスの音や見物客のざわめきが聞こえてきます。演奏者のハンドベルの音が聞こえにくいからと、窓を閉めて密室にしてしまわずに、何事も受け入れる教会の姿勢なのか、外来ものに寛容なハワイアンの精神を感じるコンサートです。この時期、ホノルルに来ることがあれば是非、参加して、ひと味違ったハワイアン・クリスマスを楽しんでみては?

(Kawailani)

この記事が属するカテゴリー: カルチャー, フラ
関連キーワード: フラ,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*


人気連載「フラ講義」


現地最新情報トップ5


前後の記事

さらにおススメ