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ハワイ歩き方事務局
人気連載「フラ講義」

第53回 クムリポ

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2003年09月15日

クムリポ

●ハワイの草創期を壮大なチャントに


米軍バンドなどの参加で大盛況をみせたホオラウレア

以前、ご紹介したクムリポ(ハワイ草創のチャント)を聴く機会がありました。ルビー・ジョンソンさんが解説を担当し、チャントの発表は、イオラニ・パレスとホノルル美術館の2か所で、2日間にわたって行われました。

クムリポは、「16」の時代から構成されています。第一の時代は、誕生の痛みをうたっています。ハワイアンの暦は9月に始まるとされています。Kは男性で、ポーエレは女性。ともに夜、誕生しました。海の中では海虫、ヒトデ、珊瑚、ウニ、牡蛎(カキ)、カニ、海藻などが生まれました。神は人としてでなく、神として存在しました。水が溢れ、時が流れ、そして大地と空がつながりました。

第二の時代には、動物と植物が認識されました。20種類以上もの魚やほ乳類が誕生し、神は彼等に生きる糧である水をふんだんに与えました。時には強く、時には優しく流れを変えながら。


一番人気を集めたケイキ・フラ

第三の時代は、男性と女性をうたっています。男性は暗黒の中に、女性はかすかな光を帯びた夜に生まれました。

第四の時代は、オヒアをうたっています。400もの夜の間、海岸に満ち引き、進退しながら水が流れて行きます。そして、子供たちが誕生します。

第五、第六の時代は短く、黒豚とネズミの誕生をうたっています。

第七の時代は、犬とコウモリについて語っています。犬は神が使わした使者とされています。赤茶色で足が短いなど、描写は細かく、また、毛がないのは火をくぐり抜けるためです。犬は獲物であるコウモリを探します。犬はこの世の秩序守るため、夜、働くのです。


上空から見たホオラウレアもまた格別の眺め

第八の時代から、ハワイアンの系図学が始まります。ここでは、なじみのある名前が登場します。ライライという女性、キイという男性、カネという神、そしてカナロアというたこ(神)が日の光を浴びて誕生します。

第九の時代はライライに焦点をあてています。男性が空気と水と言う象徴を持つとすれば、ライライは母なる体を持っています。

第十の時代は、ライライの子供について語っています。最初の息子はライライとキイに授けられました。カネとの間には息子は授かりませんでした。

第十一の時代から最終の第十六の時代のワアケアまで、824世代の名前が登場します。


ケイキのフラといっても内容はトップクラス

以上の16の時代は、1858という膨大な行で成り立っています。チャントを披露した4人のチャンターたちの記憶力には脱帽するばかりです。

チャントの発表の後には、系図学の簡単な説明がありました。数字と計算が苦手な私には、系図学はちんぷんかんぷんでした。それでも、824世代を年数に直すと21600から25920年間になる、と言う事実には驚かされました。クムリポには2万年間もの歴史が織り込まれているのです。

また、チャントを通して、「水」がハワイに生存する全ての生き物に命を与えると言う重要な役割を示すこと、そして、このチャントに登場する動植物はフラで使われるチャントにも登場するもので、ハワイアンにとって特別な価値を持つことを改めて感じました。

参考資料:“Chanting How We Came To be” June 22, 2003 at The Doris Duke Theater, Honolulu Academy of Arts

おまけ


ホオラウレアでフラを披露するダンサーたち

ワイキキで催されたアロハ・フェスティバルのホオラウレアに出かけてきました。ユラユラ揺れる即席ステージの上で踊った数年前が蘇ってきました。ケイキ・フラ・コンテストで優勝したハラウのステージに、最も人が集まっていました。ほかにも、米軍のバンドや日本からのダンサーたちのステージもありました。普段、人ごみに揉まれることがないせいか、どっぷり疲れましたが、上空から眺めるワイキキは格別で、ピンクのロイヤル・ハワイアン・ホテルが一際、美しく浮かび上がっていました。

(Kawailani)

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