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第02回 パウスカートの選び方

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2001年01月06日

第2回 パウスカートの選び方


「わっ、私、入りたいです!このクラス!!」緊張しながらクムに訴えて、ハラオに入れてもらえることになりました。登録用紙に記入した後、次にどうしていいかわからなくておどおどしていると、「パウ持ってる?」といきなり聞かれました。えっ?!「何それ?」と口にはしなかったけど、知らないのは一目瞭然。そんなときポオ<クラスのまとめ役>は頼りになるんだなあ。作り方の描かれた紙を見せながら「布買ってきて、こうやって作ればいいのよ」だって。「そっ、そんなあ」と情けない声を出したら、ハラオの衣装を作っている女性を紹介してくれたのです。

パウスカートの作り方はいたってシンプル。直線縫いしかできない人でもミシンさえあれば作れてしまう。でも、裁縫のクラスはべったり友人にお世話になっていた私のような人は、プロに御願いして作ってもらうほうが気が楽というものです、はい。それに丈夫なゴム(いわゆる“パンツのゴム”)が必需品で最低3本は通す。以前、ベルトのバックルを腹圧で飛ばして大恥をかいたことのある私には、これまた、不安材料の一つです。

てなわけで、早速、教わった女性に連絡してみると、待ち合わせ場所まで出来上がり品をいくつか持ってきてくれるらしい。その頃、私が知っている場所といえば、勤務先のワイキキ周辺と宿泊先のYWCAくらいで、結局、数回行ったことのあるアラモナショッピングセンターで会うことになりました。ここは、今でも初対面の人や観光客との待ち合わせに重宝しています。

できるだけ目立たないように、クラスで見たデザインや色のパウにしようと心に決めながら、なぜか派手な柄と色のものを指差していました。手にした途端、重い、と感じました。布を2重にしていること、プリーツが沢山入っていること、布そのものが厚手なこと、などが主な理由。もちろん、それだけ丈夫で長持ちするということ。実際、このとき購入したパウは、しょっちゅう洗濯していたものの、4年半たった今でも少しも痛んだり色あせたりしていないのです。

パウに使われるモチーフは、花(プルメリア、ハイビスカスなど)、葉(シダ、ラウアエなど)といった自然のものから、フラに使う楽器(イプ、パフドラムなど)に至るまで様々ですが、動物は使われていません。これらのモチーフが、横1列に入っていたり、全面に散らばっていたりします。色はそれこそダンサーの好みで、黄、赤、青、茶、緑など、なんでもあり。無地もあればチェックもあります。歴史上、ハワイは英国の影響を多々受けているから(ハワイ州旗がユニオンジャックに似ているのがその代表例)、その名残かな。因みに私の所属しているハラオのケイキ<子供>は無地のパウに統一されており、クラスによって色が違います。パステルピンクやイエローやのスカートを着て髪をお団子にまとめている女の子達は、衣装をつけずとも、それだけで十分にかわいらしい。生地の種類は、綿100%のものもあれば、ポリエステルが入ってしわのつきにくいものもあります。だから、同じモチーフでもプリントの仕方や生地の種類によって値段に違いが生じるのです。

習い始めて知ったことですが、パウは「履くもの」ではなく「かぶるもの」。これは、「フラに使うものはすべて神聖なもの」という哲学から、身につけるとき地面につかないようにするためです。不思議なもので、初めてパウを我が物にすると、いよいよ踊りたくなってきました。バレエを習っていた頃、新しいトゥシューズを手にしてわくわくした時のよう。「こんな重いスカートを着て踊るなんて腰が痛くなりそうだなあ」なんて、帰りのバスの中で気の早い心配までしていました(当たらずとも遠からず、だったんだけどね。)

(by Shoko)
●パウを購入できるところ
Hula Supply Center
(808)941-5379

●パウをオーダーできるところ
Lynne Minamishin(日本語OK)
fax(808)735-2527
* 費用 約8000円(通関、送料、材料費含む)
Hulali Vares
phone (808)949-2206

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