「クリスマスショッピング、終わった?」
●クラフトフェア
フラで使う楽器の可愛いオーナメントを発見 |
この時期の挨拶は、どこで誰に会ってもこればかりです。ということで、今回はフラのイベントにつきものの「クラフトフェア」をご紹介します。
11月最終木曜日のサンクス・ギビング・デー(感謝祭)の翌日は、クリスマス・ショッピングの開幕です。何しろ、アメリカ人がクリスマス・ショッピングに費やす金額は1人当たり平均700ドルといいますから、量も時間も半端じゃありません。ショッピングセンターのみならず、週末にはあちらこちらの校庭や公園でクラフトフェアが催され、クリスマスギフトの買い物客でにぎわいます。引っ越しを前に中古品を処分するガレージセールや、季節の果物や野菜が安価に手に入るマーケットや、手作りの芸術品を持ち寄るアートショーなどはアメリカ本土でもポピュラーですが、食料品と工芸品とが一堂に揃うこの時期のクラフトフェアはハワイ独特ではないでしょうか。
ファミリーフェアや大会など、フラのイベントにはレイショップがつきものですが、クラフトフェアはその規模が大きくなったものとも言えます。特に、メリーモナーク・フェスティバルが開かれるハワイ島のヒロには、多くのハワイアンアーティストたちが集まることで有名です。私の上司は、「フラはテレビでも見れるけど、クラフトフェアにどうしても行きたいから」と言って出掛けて行きました。
ミニ・ラウハラバッグは小さなギフトのラッピングにも |
●ハワイの特産品などの掘り出し物も
クラフトフェアやプロダクツショーでは、普段、お店で見かけることが少ないハワイ特産の素材やアイディアを生かした工芸品や食品に多く接することができます。生産者は事前に主催者に登録し、島中からやってきます。プロもいれば、アマチュアもいます。買う物が決まっていなくても、「ただ見て歩くだけで楽しい」という人たち、「いろいろな味を試食できるので、安心して買える」という人たち、クリスマス・ショッピングリストを片手に品物を吟味する人たち、など消費者の目的も様々です。
出品されている物と言うと、これまた様々です。ハワイ特産のコアやカマニを使った木工品やら、ステンシルやマーカーできれいにペイントしたプラスチック製品、和紙で折った折り紙のピンやラウハラで編んだバッグ、カラフルなデザインの布で縫われたハワイ風の洋服やハワイアンモチーフを刷り込んだガラスの食器など、実に多彩です。素材もさることながら、ハワイアンジュエリーやビーズ製品など、小さい物からスーツケースやブランケットまで、サイズも大小様々です。もちろん、フラの道具を形どったクリスマスのオーナメントや手染めのパウスカートやパレオもよく見かけます。変わり種ではタッパーウェアというのもあります。
ミニチュア・カウチにはハワイアンキルトのクッションが |
●ハワイアン・クリスマスショッピング
同じ物でも値段が違ったり、すでにギフト用にラッピングされていたり、各店で工夫がされていて、ついつい財布のひもが緩くなってしまいます。ガーリックやチリなどスパイスの効いたディップやグアバ、リリコイ、パイナップルを使ったジャム、ハワイ特産のママキハーブのティーバッグやもちろんコーヒー、クッキー、チョコレートもあります。塩辛いものが好きな人たちに人気のあるリーヒンムイのパウダーをまぶしたマンゴーやアプリコット、ジンジャーなどもシードショップで人気です。たくさん歩いてお腹がすいたり、のどが乾いたら、ホットドッグやピザの他に、ポイモチボールやマラサダ、シェーブアイスなどを買うこともできます。
ハワイアンの物を売っている場所では、フラシスター達にもよく出会います。先日、やっと重い腰を上げて出掛けたフェアでは1時間に5人のハウマナに会いました。合い言葉のような挨拶を交わし、「今日(クリスマスショッピングを)始めたばかり」という私は、「グッドラック」と返され、毎年同じ言葉を聞いている気がしました。例年、クラフトフェアはクリスマスの前の土曜日まで続けられます。一度、ハワイアン・クリスマスショッピングを体験してみてはいかがですか?
(Kawailani)
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