第14回 ホイケ 2
ホイケの前日、ティーリーフでスカートを作り、あちらこちらで木に登って花を集めてレイや髪飾りを作りました。仲間の家に集まってわいわいと楽しく、というか教えてもらいながら作業をするのはとても楽しいものです。ハワイの道路脇の木にサルのように登ったり、スーパーの袋やごみ袋を持って木の周りをうろうろしている人を見かけたら、不気味がらずに暖かく見守ってくださいね。
当日は快晴と予報されていたように朝から青空が澄み渡り、暑くてなが?い1日が始まりました。最初の仕事はテントの設営と食事の準備ですが、イベントにハプニングはつきもので、早朝から結婚式が入っているとかで、なかなか会場であるラニクホヌアに入れずすっかり遅れました(よくあることで、今さら誰も驚かないけど)。作業していた人たちもいったん外に出て、ラニクホヌアの規則の説明を聞き、入所を請うオリを全員で捧げ、中に1人だけいるクムからオリ<チャント>を返されたら入所を許されたことになります。
午前中はワークショップで午後は2時間15分のホイケの予定です。ワークショップは生徒全体と、ゲスト全体に分かれて行われました。生徒はカマニという名の木の実を用意してその最終作業(この模様は別にお伝えします)をしながらオリを習い、ゲストはハラオのオリ(ハラオが集まったときに使われるいわゆる応援歌のようなもの)を習いました。着替えを済ませ、オリに合わせてマイレのレイをかけたらいよいよショーの始まりです。
ステージになる小山の横にクラス毎に整列し、クムのスピーチが始まりました。私たちのハラオは学校なので単に踊りを習うだけでなく文化を教わる場所であること、今日のカヒコのテーマはペレで、そのチャントの数々を披露することなどなど。暑い、とにかく、暑い。炎天下の中、衣装を着て、延々続くクムの話を聞いているだけで、汗がぼとぼとしたたり落ちて、化粧はすっかり溶けてしまいそうです。学生時代に朝礼でばたばた失神する学生がいたことを思い出してしまいました。ほとんど気力だけでたっていました。
それでも一度踊りが始まると、あとは忙しく、別の衣装に着替えてレイや花をつけて踊って、また次の衣装に着替えてレイや花をつけて踊っての繰り返しであっという間に2時間が過ぎていきます。舞台になる小山は柔らかい芝生がふかふかしていてノホ<座って踊るフラ>でも足が痛くありません。美しい自然に囲まれて踊るのはとても気持ちがよく、踊りながら元気になっていきました。
(by Shoko)
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私の所属するハラオではハワイ原産の黄色のプルメリアだけを使います。花びらの先が尖っていて、色が濃く、背の高い木に咲くため、なかなか集められません。ハワイでよく見かけるプルメリアはシンガポーリアンです。違いは実物を比べて見るとよくわかります。
ハワイアンの写真 |
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