子連れママのプロフィール
日本で短大を卒業後、航空会社勤務。1997年8月三十路になった年、1歳11ヶ月になる子供の手を引いてハワイへやってきた。それ以来ハワイ大学の学生として、学期中(8月〜12月、1月〜5月)は主婦業をお休み(旦那は東京在住)、ママ業は手抜きで学業に励む毎日。全くのメカオンチであったがICS101という初めのコースをとってコンピューターに目覚め、それ以来ICS(インフォメーション・アンド・コンピューター・サイエンス)の学生としてプログラミングとグラフィック・デザインを学ぶ。将来は妻として母としてを優先しながらもプロフェショナル・ワーキング・マザーでいたいと年甲斐もなく待望を抱いている。
5月20日(土) あらしのバースディ・パーティ今日は午後3時からアラモアナ・ビーチ・パーク、マジック・アイランドにてあらしの5歳の誕生日会である。今年は初めてバーベキューに挑戦するらしい。こちらでは子どもの誕生日は親にとって年最大の重荷である。そりゃそーだ。バーベキューで大人子ども合わせて4、50人分のおなかを満足させようと思ったら大変な量の肉や野菜を用意してひたすら焼き続けなきゃいけない。たいへんだぁ。ふみこさんは朝から一人で10合分のご飯を炊いておにぎりを作り野菜を山ほど切って…旦那のデナさんは朝から何度も家とビーチを往復しているらしい。先週のゴードンに続き、パパ、ママともにすばらしい働きぶりである。
我が家のパパが8月にハワイに来る時に、よしの「もうすぐ誕生日パーティ」をすることになった。したがって、ついに次はうちの番だ。やばい。うちのパパは戦う日本のビジネスマンである。お誕生日会のホストの仕方など知る由もない。
5月21日(日) よしの空手トーナメント今日の空手トーナメントはミリラニにある体育館で行われる。ホノルルからH1フリーウェイを西へ30分ほど走ったところにあるこの街はホノルルのベッド・タウンという感じのところだ。よしが今年1月に空手道場に通い始めて以来、もう4回目のトーナメントになる。スポーツのテレビ中継でしか聞いたことのなかったアメリカ国歌が流れる場に自分がいるのは なんだかちょっと不思議でとっても新鮮。よしの通う道場ではベルトの色が細かく分かれていて(白、黄色、オレンジ、ブルー、紫、グリーン、ブラウン、そしてブラック)小さな子どもの親としてはこのシステムにとても感謝している。はじめた頃は「おかあさーん…」とずーっとべそをかきながら私を目で追い続けていたよしも4月に黄色ベルトに昇格してからは別人のように一生懸命やっている。このスクールには世界チャンピオンが何人かいて、若いのにこれがまたかっこいいんだよなー(おばさんみたい?)。よしがあんなふうにカッコよくなったらいいのになー。親にとって何が難しいって「子どもに期待しないこと」だぁな〜、と思う今日この頃。
5月22日(月) たらいまわし
会社に通い始めたのはいいがまだワーク・パミット(留学生がお給料をもらって働く許可)がとれない。申請にこれが足りない、あれが必要だと次々必要条件を加えてくる。なんなんだー! 学生だと思ってばかにしているなー。同じ学生でも三十路すぎだ! 若僧じゃないんだぞぉ。アメリカのイミグレーション(出入国管理)はうるさいんだなーと痛感。会社を紹介してくださったハワイ大学の杉原先生とSECEオフィス(学生のインターンシップの世話をするところ)のリックさんが引き続きお世話してくださっている。ハワイにきてから学生の私の無力さと助けてくれる方のありがたさをひしひし感じることとっても多し。
5月23日(火) 真夜中に読書
今日は空手道場の図書コーナーで出回っていた少年A(神戸市友が丘での殺人事件の犯人の14歳の少年)の親の手記を借りてきた。そして夜よしが寝静まったあと一気に読んでしまった。少年の母は専業主婦だったらしい。学期中思いっきり兼業ママの私は 「ずっと子どもと一緒にいればいいわけじゃないんだー」とちょっと自分を励ました。この手記、かなり衝撃的…今までゴキブリちゃんをびたんとたたいて「いぇーい、お母さんの勝ちぃー」とよしと2人で喜んだりしていたが、やめ。よしの前では「ゴキブリ君うちに入ってこないで欲しいよねー」とバルコニーから外に出すことにした(だって少年Aは人の命は蟻やゴキブリと一緒だ、って言っていたらしいから…)。
5月24日(水)よし予防注射
今日はよしが幼稚園に入るために必要な予防接種を済ませようとダイヤモンド・ヘッドにあるヘルス・センターへ行く。ここでは予防接種をカバーする保険がない18歳以下の子どもたちに 毎週水曜日午後1:30から3:30まで無料で予防接種をしてくれる。こちらでびっくりしたことは、一日に3、4種類も接種してしまうことである(日本じゃやらないだろーなぁ)。
本当に大丈夫なのかしつこく確認したが、まあ、こちらの子どもたちはみんなそれでも元気に生きているんだから大丈夫なんだろう。おまけに注射係のおばさん(多分保健婦さん)は垂直に注射打つし。よしかわいそう。やっぱり日本の方がいいこともある。
5月25日(木)仕事、そして空手
空手私も始めようかな、とちょっと迷っている。お調子者のよしは私が一緒にやると張り切るだろうな。でもふだん忙しい私にとって空手の間の1時間半はママ友達とおしゃべりを楽しむ貴重な時間である。やめよ。馬鹿話してたい、たまには。
5月26日(金) あらし、ノアと一緒にヒルトンの花火へ
アロハ・フライデーは、あらしのファミリーと一緒にヒルトン・ハワイアン・ビレッジの花火(毎金曜日、今は夜8:00から)を見に行くのは恒例になっている。今日は同じくクラスメートのノアのファミリー、仲良しママ友達の美紀ちゃんも参加することになり総勢大人6人、子ども5人でヒルトンに集合。旅行やフライトでハワイに来ていた頃はヒルトンにいけば高いお金を払ってでも食事はレストランでするものだと思っていた。すっかりローカルの人になってしまった今は ピザを2、3枚買っていってフォート・デルッシー・ビーチ沿いの公園のピクニック・テーブルでわいわい食べる。パーキングは飲み物をなにか買えばバリデーションしてもらえて無料。トータル出費約10ドル。これがハワイ・ローカル・ファミリーのアロ
今週の登場人物
ハ・フライデー夜の過ごし方である!
よし– 4歳のわが息子。東京生まれの都会っ子っだったが この2年半ですっかりハワイのロコに変身。ハワイ大学のプレスクールに通う。
あらし– 5歳の男の子。昨年からよしのクラスメート。
ふみこさん– あらしのママ。ブライダルのヘアメイクさん。派手な顔立ちのせいか遊び人に見えるけど(ごめーん)実はとてもしっかりしたいい奥さん。
デナさん -あらしのパパ。ハワイ大学の大学院生。ほぼ完璧な関西弁を話す。「アメリカ人の顔をしてるけど実は日本人だ」と疑われている。
ノア -よしとあらし仲良しのクラスメート。4歳のロコ・ボーイ。
みきちゃん -仲良しママ友達。旦那さんは「田中オブ東京」のマネージャー(おいしい鉄板焼レストランですよー)。2児のママ。
杉原先生– ハワイ大学コンピューター・サイエンスのプロフェッサー。日本人なのに英語でコンピューターの数学的なことを教えていらっしゃる。すごすぎる。
リックさん– ハワイ大学SECE(インターンシップを世話してくれるオフィス)のアドバイザー。会社の先輩の旦那さんだった。ハワイの社会はとっても狭い。
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