編集部:まずイ・ジュンギさんの出世作「王の男」について、伺いたいと思います。この映画は韓国の映画興行史上第2位の大ヒットとなり、アジア圏でも大きな注目を集めましたが、アメリカでの反応にはどのような期待をされていますか?
ジュンギさん(以下敬称略):韓国では一般的に、歴史映画が興行上大成功を収めることはめずらしいとされているんです。なので正直なところ、こんなに多くの人に観てもらえるとは思っていませんでした。
編集部:では、うれしい誤算だったってことでしょうか?
ジュンギ:はい、そうですね(笑)。「王の男」が大ヒットした理由をしいてあげれば、この映画には主人公である王や僕が演じたコンギルという中性的な芸人、役人など実にさまざまな階層の人間が登場するんですよ。そしてすべての登場人物の喜怒哀楽が実によく演出されていて、その人間的な部分に大きな共感が寄せられたんじゃないかなと思っています。あとは人間だれもが持っている「自由への渇望」といったものもテーマのひとつになっているので、それについても自然に感情移入してもらえたのではないかなと思ってます。ヒューマニズムというのは、国や文化が違っても人間の深い部分で共通するものなので、きっとアメリカでもこの映画は楽しんでいただけるんじゃないかと思ってます。
編集部:「王の男」のヒット後のご自身の変化は?
ジュンギ:そりゃあもう、ものすごく変わりましたよ(笑)。このような作品に参加できたことは、本当に幸運だったと思います。
編集部:ハワイ国際映画祭はハリウッドへの登竜門としても知られていますが、ジュンギさんご自身はハリウッド映画への出演に興味はありますか?
ジュンギ:世界に通用する俳優になるということは、もちろん役者としての大きな夢のひとつだとは思います。でも今の段階では、アジア圏での活動を中心にしていくことになると思います。やはり世界の舞台に出て行くには、語学を始め、本当に多くのことを勉強しなくてはいけないですから。
編集部:ところで、今回のハワイは何度目でしょうか?
ジュンギ:実は初めてなんです!
編集部:わあ、それは楽しみですね(笑)。今回はファンツアーが組まれていた日本を始め、シンガポールや香港、台湾、韓国など様々な国から多くのファンがジュンギさんの応援にかけつけていますが、びっくりされました?
ジュンギ:ファンの方々には本当に感謝しているんです。こうして応援してくださるお陰で今の自分があると思いますし、とっても幸せな気持ちになりますね。今回は初めてのハワイなので、ファンの方たちと一緒に思いっきり楽しみたいと思います。
編集部:ジュンギさんには「韓国で最も美しい男」という代名詞がついていますが、「美しい男」と言われることに対してはどう思われますか?
ジュンギ:アハハ…(笑)。いや〜、決していやではないですよ。僕にとって美しい男とは、表面的なことだけじゃなくて、内面的にも美しい人間であることだと思っているので、そう言われることに抵抗はないです。あと、アジア圏では今でも「王の男」のイメージが強いようですが、その後のドラマ「犬とオオカミの時間」、「マイガール」、今回の映画祭でも公開される映画「華麗なる休暇」などでは男性的な役柄を多く演じていているので、韓国では全く別のイメージを持たれ始めていますしね。ただ「王の男」のコンギルについては、自分にしかできない「はまり役」として、非常にラッキーな配役だったと思います。
編集部:今後やってみたい役はありますか?
ジュンギ:悪役をやってみたいんです。 編集部:悪役…ですか?
ジュンギ:そう。いろんな表現方法がありそうで、難しいでしょうが俳優としてはぜひチャレンジしてみたい役ですね。
編集部:最後に次回作のご予定は?
ジュンギ:来年3月放送予定の時代劇「一枝梅(イルジメ)」が決まっています。このドラマでは、昼間はごろつきで夜になると義賊に変身する韓国版ロビンフッドのような役を演じます。歴史上のヒーローを自分なりに演じられたらと思ってます。
編集部:楽しみです。がんばってくださいね!
ジュンギ:ありがとうございます。とにかく死ぬまで俳優としていろんな役に挑戦していくことが夢なので、応援してくださいね。
次回は一体、どんな幸せゲストのお話が聞けるのでしょうか? 次回の幸せのオーラをお楽しみに!
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