ホノルル市内カイムキにある、とあるビルの2階で、ウクレレ教室「ウクレレハレ(ウクレレの家という意味)」を主宰するのが、ミュージシャンのジョディ・カミサトさん。ウクレレ・ピクニックにも参加するなど、日本でも人気急上昇中のジョディさんを訪ねてウクレレハレにやってきた編集部を、とびきりの笑顔で迎えてくれました。
編集部:はじめまして。今日はどうぞよろしくお願いします。
ジョディ・カミサト(以下ジョディ):(満面のニコニコ笑顔で)こんにちは。今日はよろしくお願いします。
編集部:(あたりを見回しながら)おおー、すごく居心地の良い空間ですね。
ジョディ:テーブルの上にはお菓子やおもちゃ、ペットの魚やねずみもいるよ。レッスンルームは3つあるよ。実は昔、ジェイク・とブルースのシマブクロ兄弟と僕がそれぞれオフィスとして使ってたんだよ。
編集部:ジェイクとお友達なんですか?
ジョディ:実はね、僕の祖母とジェイクのおばあちゃんが子供の頃からの友達だったんだよ(笑)。
編集部:おばあちゃん同士が!
ジョディ:ははは。僕がウクレレを始めたのは、祖母の影響なんだよ。いつもおばあちゃんの家に行くとウクレレを出して弾いてくれたんだ。それでウクレレの魅力にはまっちゃったんだよね。でもね、本当にウクレレに目覚めたのは高校生のときなんだ。
編集部:何がきっかけだったの?
ジョディ:当時、伝説的なグループ「ピュアハート」というのがあってね。僕の友達のジェイク・シマブクロが所属してたんだよ(他のメンバーはジョン・ヤマサトとロパカ・コロン)。そのグループで彼がウクレレを弾いていたんだけど、ちょっと見たことがないくらいの早弾きでね。その姿にものすごく刺激を受けたんだ。
編集部:そうなんですねー。じゃあ、好きなミュージシャンはもちろん…
ジョディ:もちろんジェイクさ。ピュアハートの時も今もね。あとは、カアウ・クレーター・ボーイズも好きだね。僕の音楽はかなりカアウ・クレーター・ボーイズの影響を受けているよ。彼らはハワイで最初にアイランド・コンテンポラリー・ミュージックをはじめたグループの1つなんだよ。彼らのテンポや音楽スタイルに魅了されたねー。僕のやっているハート&ソウルも彼らのようなスタイルを目指しているんだ。いわゆるアイランド・ミュージックだよ。
編集部:次は、ここウクレレハレについて教えてください。
ジョディ:2007年にここ、ウクレレハレを開いたんだ。ハレとはハワイ語でホームという意味だよ。今のところ毎週通っている生徒は、2才の子から年配の方まで200人以上いるよ。ウクレレ・インストラクターは僕を含め6人。先生たちはウクレレとウクレレを教えることに強い情熱を持ってるんだ。一生懸命でとても良い雰囲気だよ。教室に来ると、家に帰ってきたような気分になるよ。靴を脱いで、テーブルの上にはお菓子やおもちゃがあって、ソファーはすわり心地が良くてね。ペットもいるしね(笑)。心地の良い環境で学ぶって、すごく大事なことだと思うんだ。それから地域に貢献することもとても大切なことだと思うから、僕たちはいろんなボランティア活動にも参加しているよ。
編集部:ボランティア活動も!
ジョディ:ウクレレハレの生徒たちは、シュライナーズ小児病院(難病の子どもたちが入院している病院)にボランティアとして訪れ、ミニ・ライブショーを開いたりしているよ。普段学校で学んだりしないことを自ら率先してやることによって、生徒たちは音楽の才能を発揮することができるんだよ。そして人々の心に触れることができるんだ。子どもたちにとっても、地域社会にとっても「ウィン・ウィン・シチュエーション(双方に良い影響があること)」だよね。患者の子どもたちはウクレレの音色で心が癒されるし、生徒たちは自らのやり遂げたことに達成感を感じることができるというわけ。「誰かの役に立っているんだ」って思えるって嬉しいことだよね。それが彼らの今後の人生の糧となってくれたらと思うよ。種をまいて木を育てるような気分さ。それが僕の描く「ウクレレハレ」だよ。生徒たちの人生観を豊かにしたいんだ。
とても優しくてあたたかくて、爽やかなジョディさんにすっかり魅了された編集部員一同。次回はもっといろいろなことを掘り下げて聞いて見ますよ~、お楽しみに!
ウクレレハレのウェブサイトはこちら
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