彩子: 先月は、「ハワイの歩き方」の連載「B級ライフ」の番外編に「イメージ・モデル」としてご出演いただき、ありがとうございました。「一体、アッティラ君って誰なの?」という声が殺到しまして(笑)、読者の皆さんへのご紹介として「幸せのオーラ」インタビューをさせていただきますね。
アッティラ: よろしくです! で、「幸せのオーラ」って、見えるの?
彩子: オーラが見える人もいますけどね。私はオーラを感じるタイプ(笑)! 「お〜、出てる、出てる!」みたいな? アッティラ君の場合も、周りにいる人を幸せにしてくれる素晴らしい幸せのオーラを持っているなぁと思って声をかけたの。
アッティラ: そう言ってもらえると嬉しいなぁ。ありがとう。
彩子: アッティラ君はドイツの出身ですよね? どうしてハワイに引っ越してこようと思ったのかな?
アッティラ: 生まれも育ちも霧と雨が多いドイツ北部なんだけど、海が小さい頃から大好きだったんだ。それで、自分の人生には「海が絶対に必要だ!」ってずっと思っていたんだけど、ハワイはそういった意味ではパーフェクトだよね。ハワイにはもう2年間住んでいるけど、もうここを絶対に離れたくないほど好きだよ!
彩子: クフッ。「絶対に離れたくないほど好き」かあ。誰かに言われてみたいわぁ、そんなセリフ…
アッティラ: ん?
 ロック・クライミング中です。スポーツは、何でも得意なタイプ |
彩子: いやいや、独り言。実は、私も海が好きでハワイに移ってきたからアッティラ君と同類なの。素朴な疑問なんだけど、「ハワイのここが好き!!」ってところある?
アッティラ: 天気がいいから、いつも気分爽快でいられることかな。青い海と空を見ているとそれだけで気分が晴れるよ。それから、人が本当に優しいこと。あとは、海が近いから遠泳やスキューバ・ダイビング、ウォーター・スキー、カヤック、アウトリガー・カヌーもできるし。それから、なんといっても、サーフィンができるのが一番の魅力!
彩子: えー、すごいね。海の男じゃん! サーフィンはハワイに来てから始めたの?
アッティラ: そうだね。
彩子: カヌーも?
アッティラ: そうそう。カヌーも最近始めたの。アウトリガー・カヌーって昔ハワイの人はそれで旅をしてたじゃない? で、ハワイの文化に触れることができるかなって思って始めたんだ。それに、なんかチームで汗をかくスポーツもやりたかったし。
彩子: へぇ、なるほどねー。他に趣味はある?
アッティラ: あとは、写真。
彩子: どんな写真撮るの?
アッティラ: いろいろ。海や山、それから人も撮るし、本当にいろいろ。すごく気に入った写真は、フォトブログで公開してるんだ。あと、カパフル通り沿いにある「オンオン」というレストランで僕の写真の展示をしているよ。
彩子: へぇ、すごいなー。私、写真写りよくないっていうか、もとが気に食わないから、今度きれいに撮ってくれるかなあ? (←実物以上にキレイに写りたいタイプ)
アッティラ:いいよ。
 アッティラ君がいちばん「幸せを感じる場所」、ノースショアの海で! |
彩子: ウレシ〜。約束よ! ところで、アッティラ君が「幸せを感じる場所」ってどこ?
アッティラ: オアフ島のノースショアだね。特にサンセット・ビーチからエフカイ・ビーチ、そしてワイメア湾にかけてが好きなんだ。都会の雑踏から離れていているし、夏場はオアフ島でここがいちばん水が澄んでいるベストなビーチだね。ここでスノーケリングをすると最高だよ。冬場はものすごい波が立つからサーフィンにはもってこいだし。
彩子: 冬場、ノースショアの波は本当に高くなるもんね。サーファーにはたまらないみたいね。
アッティラ: そうそう。本当に高いよ。でも、サーフィンしている時は最高だね。彩子さんもやろうよ。今度! 気持ちいいよ!
彩子: いやー、無理よ、無理。波にスイスイ乗っているサーファーたちをよく見かけるけど、なぜかやりたいとは思わないの。スノーケリングのほうが楽しいんだよね。
アッティラ: そうかぁ、それは残念。じゃ、また何かあったら誘うよ。
彩子: ありがとう。お待ちしていますわ。ま、でもそれだけ運動しているから体が引き締まっているのね。
アッティラ: うん。でもそれだけじゃないんだ。食べ物にも気をつけてるからさ。
彩子: え? どんな風に?
アッティラ: 野菜中心に食べるようにしてるんだ。
彩子: ベジタリアンなんだ。そうすると、結構外食する時困らない? どこのレストランに行くの?
アッティラ: カピオラニ通りにある「アカサカ」とキング通り沿いにある「いまなす亭」が気に入ってるんだ。ここのアボカド入りのベジタリアン寿司が好き。コンテンポラリーなアメリカン料理なら、カイムキにある「12th アベニュー・グリル」が好きだな。
 アッティラ君は、左右の目の色が違うオッド・アイ |
彩子: アッティラ君、無理しないでいいのよ。日本人に気を使わなくても(笑)。
アッティラ: ウソじゃなくて、本当だよ。日本食って、野菜中心の食生活がしたいボクにはとってもいいの。それから、夜遅くまで営業しているから便利なんだよね。
彩子: そうなんだ。てっきり、気を使っているのかと思ったわ。私も読者も全然気にしないから、お気遣いなく。運動もして、食事も気を付けるというのがアッティラ君の健康の秘訣かな?
アッティラ: そうそう。あとね。他にもあるんだ。
彩子: なに、なに?
アッティラ: まずは、毎日、ミネラル・ウォーターを1リットル以上飲んで、フルーツをよく食べること。それから、毎日の暮らしの中でくよくよ心配しないことも大切。ストレスは一番体に良くないからね。で、精神状態を生き生きした状態に保つために、新しい経験をしたり、感動ある生活を送ること。あとは、楽しみながらエクササイズすることだね。
彩子: エクササイズも「楽しみながら」っていうことろがポイントね。なんだか、アッティラ君の生活を覗き見してみたくなっちゃった。どんな一日を送っているのかしら?
アッティラ: その日によってまちまちだから、一概には言えないけどね。1週間の仕事が始まる月曜日よりも、やっぱり土曜日の方が幸せ度が高いね。ハハハ。
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アッティラ君の幸せな土曜日のスケジュール
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(アッティラ注)
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9:00 |
グーテン・モルゲン! アラームが鳴ると、寝ぼけながらキッチンへ歩いてコーヒー・メーカーのスイッチをオンにする。目覚ましに冷たいシャワーを浴びてから、コーヒーを飲む。 |
コーヒー命です。 |
10:00 |
朝食にはベーグルを。「ワイキキ・ビーチ・オンライン」で今日の波情報をチェック。いい波が来ているので、友人のマークに電話して、一緒にサーフィンに行こうか相談。 |
今日の波の高さは1メートル20センチほど。パーフェクト!! |
11:00 |
ワイキキのデューク像の前でマークに会う。ロングボード持参。ワイキキには色々なサーフ・スポットがあるんだけど、「カヌーズ」や「マイ・ファースト・ブレイク」という場所が人気で週末はかなり混雑。だから、パドリングして沖へ出た。空いているし波もいい。 |
サーフィンの基本ルール:どんな風にサーフィンするかは人それぞれでも、絶対に楽しまなければ意味なし! だから、いくら海が混んでいても、他のサーファーを怒鳴ったり、文句を言うのはルール違反。そういうことをすると、周りのサーファーから冷た〜い視線を受けるよ。 |
13:00 |
今日のサーフィンは終了。ボードを洗う。お腹が空いたので、「デュークス・ワイキキ」に行って、ベジタリアン・バーガーを食べる。 ダイヤモンド・ヘッドの眺めがスバラシイ!! ここのビュッフェとサラダ・バーもけっこういけるよ。 |
デュークス・ワイキキ:アウトトリガー・ワイキキ・オン・ザ・ビーチ・ホテルにある人気レストラン。ビーチからそのまま店内に入れるから便利なんだ。 |
14:00 |
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジの近くを通って、歩いてアパートに帰る。ボードは、サーフボード置き場に置いてくる。帰宅後は、ちょっとお昼寝。灼熱の太陽の下に長時間いると、けっこう疲れるんだよね…. |
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ:ワイキキの広大な敷地にある大型リゾート。ペンギンやフラミンゴ、カメがいることでも有名だよ。 |
14:30 |
よく寝た後は、自転車でアラモアナ・センターへ。バーンズ&ノーブルで最新の本をチェック。あとは、来週の土曜日にある遠泳の大会に備えてゴーグルを新調。 |
バーンズ&ノーブル:セレクションが多いことでも有名な本屋のチェーン店。ミュージックCDも売っているんだ。 |
16:00 |
買い物のあとは、帰宅してパドルを持って、アウウトリガー・カヌーの練習に行く。 |
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18:00 |
僕が所属しているアウトリガー・カヌーのクラブの事務所があるアラワイ運河へ練習にいく。カヌーを押して、運河から海に出る。 |
アウトリガー・カヌーは6人で漕ぐんだよ。それぞれのポジションによって、役割が違うんだ。一番前の人はペースを決める役で、一番後ろはボートのナビゲーション担当なんだよ。 |
19:30 |
練習が終わったので、運河から陸地へカヌーを引き揚げる。(押すだけなんだけどね) 今日はマジック・アイランドまで行ったんだ。楽しかった! |
マジック・アイランド:ここがカヌー・レースの出発地点なんだ。 |
20:30 |
帰宅して、メールをチェックしながら、夕方の予定を立てる。友人たちに電話して、今日の予定を聞いたら、キング通り沿いにある「いまなす亭」という日本料理のレストランにいくことになった。サッポロ・ビールを飲みながらお寿司を食べる。 |
いまなす亭:僕のお気に入りのレストラン。(ウソじゃなくて、マジで…) |
21:30 |
ダウンタウンの「インディゴ・バー」へ行く。ここでほかの友達とも合流。うわ! 今日はものすごい混んでいるなあ。 |
インディゴ・バー:オリエンタル・テイストのラウンジ・エリアと吹き抜けがあって雰囲気があるところだよ。ここでかかっている音楽も最高。 |
00:43 |
帰宅後、就寝。 |
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彩子: おお、アッティラ君の1日がまるわかり! とっても参考になったわ。(←何の参考にするのやら?) では、ちょっぴりディープな質問もしちゃいますよ。最近読んだ本で感銘を受けたものとその感想を聞かせて?
 ホノルル市内の移動は、環境に負担をかけない自転車で! (ザ・イリカイ・ホテルの前で)
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アッティラ: そうだねえ。「ザ・スウォーム」というドイツ人作家のフランク・シュウェッィングが書いたベストセラー小説がグッときたね。エコロジー・スリラーなんだけど、今年、英訳版が出てアメリカでも話題になったんだ。女優のユマ・サーマンがこの本の映画化の版権を買ったから、2008年には映画がクランクインされるはずだよ。
彩子: へえ。それ、どんなストーリーなの?
アッティラ: 地球上に自然災害が次々と起こって、2人の海洋生物学者がその原因を探るって話。
彩子: おもしろそう! で、原因は何なの?
アッティラ: 一つの細胞から成る「イル」という生き物が大量発生して、その連鎖が自然災害を起こしているという説を唱えるんだけど、実はその生命体は、人類が引き起こしている環境破壊から地球を守るために自然災害を引き起こしていた… という話なんだよね。
彩子: へえ。何だかタイムリーな話題だねえ。最近、自然災害が本当に多いからね。「地球は、人類だけのものじゃないゾ」ってことかしら。アッティラ君は地球の幸せを考えられる男なのねえ… ステキだわ。そういえば、ドイツって、環境先進国なんですってね。やっぱり、教育が違うのかしら? それとも、ふつうの家庭でも地球にやさしい暮らしを実践しているの?
アッティラ: そうだね。なんでだろうな。うーんと… (アッティラ君、しばらく考え込む) 多分、政治かなあ? ドイツには「緑の党」っていうのがあって、国会に必ずこの党の議員がいるんだよね。アメリカでは、「緑の党」の議員っていないからね。京都議定書にもサインしないことを表明しているし。ドイツでは考えられない! 国民はエコロジー重視の政策を打ち出す政治家を支持するからね。小さいうちからの教育ももちろんあるけどね。日常生活では、たとえばボクの故郷の町には、自転車専用のレーンがあって、自転車で通勤とか通学できるように道路も整っているんだ。
彩子: へえ。そうなんだ。そういえば、アッティラ君はホノルル市内の移動は自転車派だものね。ドイツの国民って意識が進んでるのね。さすがだわ。ハワイも自転車レーンはところどころにあるけど、そこまで整備されていないわよね。いやー、やっぱり自分たちで地球を守らないと、誰も守ってくれないし、自分だけならいいやって思ってしまう人が増えちゃうと結局いつまでたっても良くならないもんね。
アッティラ: そうだね。僕はアウトドア派だから、いつまでもきれいな海でサーフィンをしたいし、きれいな山を写真に収めたいと思ってるんだ。そのためにできることを考えていると、自然と「地球に優しく」なるんだよね。そうやって一人一人が気をつけないとね。
彩子: そうね。アッティラ君、今日はとっても楽しかったわ。また面白い話を聞かせてね。
次回は一体、どんな幸せゲストのお話が聞けるのでしょうか? 次回の幸せのオーラをお楽しみに!
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