独特の色彩と世界観で魅了する写真家、蜷川実花さん。DFSギャラリア・ワイキキで行われている写真展のために、ハワイを訪れた蜷川実花さんに、写真について、ハワイについて、お話を伺いました。ハワイ旅行でとっておきの一枚を残したいという方にも、きっと参考にしてもらえると思いますよ。どうぞお楽しみください!
ハワイで直撃インタビュー 第61回 写真家 蜷川実花さん
編集部: ハワイには何回も来ているそうですね。
蜷川実花さん(以下敬省略): 年に4回は毎年来ていると思います。初めてきたのが5才のときで、それから家族旅行でも何回も来ていて、間違いなく他のどの国よりも一番たくさん来ている場所です。
編集部: ハワイについてどんな風に思いますか?
蜷川: たくさん来ているから、「ただいま」という気分ですね。それに本当に気持ちいいから、ハワイに着いた途端、心が浄化されるように感じます。
編集部: 今回の写真展はいつ、どこで撮影したものですか?
蜷川: 写真展のお話をいただいて、それから撮ったものがほとんどです。本当にその辺で撮ったものばかりなんですよ。
編集部: 普段目にしているハワイとは違って「こんなハワイがあったんだ」と意外に思うことが多いように感じます。
蜷川: どこで撮ったんですか?と聞かれて「○○です」と答えると、聞いた方がよく知っている場所だったり、身近な場所だったりして、驚かれることがよくあります。でも撮った場所が問題なわけではなくて、撮った人が何を感じたか、ということがフレームを通して、写真に出てくるんだと思うんです。ほら、親が子どもの写真を撮ると、とってもいい表情の一枚が撮れるじゃないですか。それと同じことだと思うんですよね。
編集部: では、ハワイの写真を撮るときに、どんなことを感じながら撮影されたんですか?
蜷川: とにかく気持ちいい、楽しいなと思ったものを撮りました。だから見た人にも、ハッピーになってもらえたら嬉しいですね。
編集部: どうしたら実花さんのような写真を撮れるようになるんでしょうか?
蜷川: 道具とかが問題ではなく、撮ろうとしているものに対してどれだけ思い入れがあるか、ということが大事だと思います。「これを撮りたいな」っていう気持ちです。ちなみに私のブログやツイッターに載せている写真は、全部iphoneで撮影したものなんですよ。
<インタビューを終えて・編集部のひとりごと> タレントの吉川ひなのさんとのトークショーの中で、ひなのさんが蜷川実花さんのことを「心を見てくれている感じがする。自分の奥にあるいい部分を見つけてくれる感じ」と表現していました。どれだけの思いを持ってレンズを向けるか、ということを語っていた実花さん。技術やカメラの良し悪しよりも、「好き」とか「いいな」という気持ちが大切なんだな、ということを改めて教えていただきました。
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Profile |
蜷川実花 東京生まれ。フォトグラファーとして木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。個展は日本のみならず、イタリア、オランダ、台湾など世界各国でも開かれており、写真集も多数出版。また「さくらん」「ヘルタースケルター」では映画監督として活躍。現在DFSギャラリア・ワイキキにて写真展を開催中。
ホームページ:www.ninamika.com |
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(2013年6月更新)
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